【選手の仕事紹介】クズ・ハヤシ

①仕事のある日の一日のスケジュール

6:00~7:00:起床後はまずはペットの愛犬の散歩をして寝ぼけた頭を起こします。洗濯や朝ごはんの準備をしながら、SNSのタイムラインを追ってニュースを見たり、勉強をしたりと、子どもが起きるまではインプットの時間にしています。


7:00~8:00:子どもに朝ごはんを食べさせて、準備ができたら保育園に送ります。


8:30~10:00:出社したら、まずはメールチェックやメッセンジャーツール、売上/数値進捗の確認など、ルーティン業務から。USに本社がある会社に勤めているため、時差の関係で夜中に重要なアップデートが共有されていることが多くあります。また、朝はUSのエンジニアとのミーティングがあることも。日本の市場環境を共有したり、プロダクト要望を上げたりして、今後のロードマップについてのディスカッションをしています。他の国が稼働している時間を意識しながら、コミュニケーションを取ることが重要ですね。


10:00~12:30:社内で定例会議やチームメンバーとの1on1など。いまは広告営業部門で部長を務めているのですが、売上の進捗が良くないときは、厳しく追及されるのでなかなかしんどいです。(正直、有給プロレスにちゃんと出場できるのかも不安です、、、)


12:30~13:30:時間が空いているときは同僚と外にランチ。お昼に打ち合わせが入っているときは、コンビニやオフィスビルの下にきているキッチンカーなどでお弁当を買ってささっと済ませてしまうことが多いです。


13:30~19:00:担当顧客や広告代理店との打ち合わせ。うちの会社は今は週5でオフィス出社なのですが、クライアントとはオンラインで会議することも多いです。そのため、効率は良いのですが、連続で予定を入れてしまうとなかなか準備も大変です。


19:00~22:00:妻が保育園へのお迎えと夕ごはんを食べさせてくれているので、帰宅したらまずは子どもをお風呂に入れて、寝かしつけをやることから始まります。無事に寝てくれたら、自分たちの晩ごはんと家事、お風呂を順に済ませていきます。そして、テレビを見たりしながら、残った仕事を片付けます。そのあとはだらだらしているのですが、いつもソファでうたた寝をしてしまい怒られています。結局ちゃんとベッドに入るのは24時回ってからのことが多いですね、、、


②今やっている仕事を選んだ理由

 1度の転職は挟んでいますが、大学卒業から一貫して、IT/広告関連の仕事に従事しています。非常に変化の激しい業界なので、飽きることがありません、というか毎日必死ですね。でも新しい技術やガジェットが大好きな自分にとっては、ワクワクさせられることだらけです。自分が携わったプロモーションや企画が世の中に発信されて、それに触れた人が反応してくれているのを見るのは、一つのやりがいと言えます。もともと“情報”を通じて人の生活を豊かにできるということに興味があって、大学の卒論は当時全盛期だったブログの研究(人はなぜウェブで日記を書くのか)をしており、就活も情報通信系を中心に応募していました。


 ちなみに、実は学生時代には、WWE(アメリカンプロレス)のニュース記事や番組内容の翻訳ブログを管理していました。当時は今と違ってリアルタイムに情報を取ったり、視聴できたりする環境は限られていたので、それなりにPV数は稼いでしました。でも思えば、この経験が今の仕事に繋がっていたのかもしれません。


③仕事とプロレスを両立するうえで意識していること

 社会人生活も14年経過しましたが、正直プロレスに対してのモチベーションが低くなった時期はありました。自由な時間は減っていく一方で、色々なことに触れて自身の興味ややりたいことは増えていくわけですから。自分は追い込まれないと頑張れないタイプではあるので、まずは予定を入れてしまって、自分の中で生活のリズムを作っていけるようには意識しています。


 長男が産まれて以降は余計にリズムが作りづらくなって苦しんでいたのですが、今回の有給プロレスはもう一度自分の生活に喝を入れる良い機会であったように感じます。


④プロレスの経験が仕事に活きたこと

 土壇場で「何とかなるからやってしまえ!」という思考が持てるようになったことでしょうか。どちらかという慎重派で、めちゃくちゃ念入りに準備するタイプなのですが、思い切りの良さを身につけることができたことは良かったです。


 またプレゼンやイベントへの登壇など、人前に立つときに「スイッチが入る」ということは時々言われますね。緊張してないというわけではないのですが、リングの上ではクズ・ハヤシという人格が出てくるように、別の何者かになりきろうと無意識にしているんだと思います。


⑤学生へのアドバイス

 熱中できることがあるのは素晴らしいことです。自分の場合はそれがプロレスでしたし、そのおかげで社会人としての今の自分があるのは間違いありません。ただし、「それだけ」になってしまうのは良くないと思っています。社会に出て感じたのは、学生時代に学んだこと・訪れた場所・交友関係が、人生思わぬところで繋がったり役に立ったりするということです。なので、色々なことに触れておくことで、人生の選択肢は広がるかもしれませんし、必死に打ち込んでいることにも深みが増すかもしれません。


 決して、「出会いに感謝!人脈!」みたいな薄っぺらいことを言いたいわけではありませんよ(笑)。 損得なしに、新しいことに触れる・興味を持ち続ける、ということ。「それだけ」の人になってしまって、自分がいる世界でしかウケない、生きられない存在になるのはもったいない。


 どうぞ学生生活を楽しんでください!これからのご活躍をお祈りしています!

社会人プロレス後楽園ホール大会 公式サイト

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